5月11日。
シロは、いつもより少し早く目が覚めた。
なんとなく肌寒さを感じたからだ。
夏が近いのに、気候はツンデレだ。
メス心と秋の空。
シロは、間違えて覚えてしまった事には気付いていたが、
それはそれでいいと思っていた。
空は、とても綺麗な青で、清清しい。
ん?
シロは、そこで異変に気付く。
小屋から出ていないのに、なぜ空が見えるのだろう・・・?
これは、ダンボール・・・?
・・・そんなわけないか・・・。
昨日の家族パーティーで騒ぎすぎたのだろう。
きっと、疲れているのだ。
今日は、一日中寝て過ごそう。
ご主人様、一生懸命働いているのにごめんなさい。
犬の特権です。今日は、寝続けます。