僕の赤い実

春の事です。

いつもの通勤電車。

いつものように音楽に耳を傾け、

なんとなしに座っていました。

目の前にかわいらしい女性が座り、

ふと目が合った瞬間、

僕の赤い実がはじけました。

だったらよかったのですが、

ぼくのこめか実がはじけました。

かわいらしい女性は、私をおぞましいものを見るかの様な目で見ていました。

「そんな目で私を見ないで!」

と言うテロップが頭の中を流れ、こめかみを触ってみると、

黄色い膿みが流れ出ていました。

周りを見てみると、授業中カンペンを落としてしまったような注目が、

わたしのこめか実に注がれていました。

2度とこういうことが起きぬ様、ストレスは溜めない様にしたいと思います。