恐怖

7時49分。

我が町に最近出来た不動産屋の電光掲示板が時刻を知らせます。

彼の役割は、日時を知らせることのみです。

私が乗らなければいけない電車が7時47分。

駅までは後1分ぐらいかかります。

(49+1)>47・・・。

あきらめたら勝負は終わりなので、走ります。

周りが不安がるので、千葉ちゃんスマイルは極力押さえます。

駅に着くと7時45分。

・・・?

毎日、この繰り返しです。

一見、私が学習能力のない人間に見えるかもしれません。

スローカーブとストレートの球速が同じ投手に見えるかもしれません。

しかし、それは違います。

ただ、怖いのです。

岩鬼がたまにど真ん中を打つように、

時計も正確な時刻を刻むかもしれないのです。

まぁいいか。