陰日向に咲く

陰日向に咲く

陰日向に咲く



この話は、ミステリーではない。

そんなことわかってるよ!と言う意見はあるだろうが、

ミステリーではない!という心構えで読んで欲しい1冊である。

本当に先を予測しないで読んで欲しいのである。

マジックを見るように、木久蔵さんの発言時のように、
当ててやろうと言う気持ちは捨てた方がよい。

人には、色々な出会いが会って、別れがあって、

きっかけがあって、不恰好な生き方があって、

不器用な性格があって、本当の気持ちがあって。

ただ、純粋に読んで欲しい。

たまたま時計を見たら、ぞろ目だった。

辞書を調べたら、一発目で目的にたどり着いた。

タオルケットのひんやりする部分を見つけた。

しゃっくりが止まっていることに気づいた。

好きな子が、自分と同じ意見に手を挙げている。

120円入れてから、100円で買える自動販売機だとわかった。

そんなふとした幸せを感じられる本である。

是非、読んでください。

星、3つです。