陰日向に咲く
- 作者: 劇団ひとり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
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この話は、ミステリーではない。
そんなことわかってるよ!と言う意見はあるだろうが、
ミステリーではない!という心構えで読んで欲しい1冊である。
本当に先を予測しないで読んで欲しいのである。
マジックを見るように、木久蔵さんの発言時のように、
当ててやろうと言う気持ちは捨てた方がよい。
人には、色々な出会いが会って、別れがあって、
きっかけがあって、不恰好な生き方があって、
不器用な性格があって、本当の気持ちがあって。
ただ、純粋に読んで欲しい。
たまたま時計を見たら、ぞろ目だった。
辞書を調べたら、一発目で目的にたどり着いた。
タオルケットのひんやりする部分を見つけた。
しゃっくりが止まっていることに気づいた。
好きな子が、自分と同じ意見に手を挙げている。
120円入れてから、100円で買える自動販売機だとわかった。
そんなふとした幸せを感じられる本である。
是非、読んでください。
星、3つです。