驚き

校門前配布をしていた時である。

まだ、会話をあまりした事がなく、

私に心を開いていないだろうと思っていた生徒が、

私を見て猛烈に手を振ってくれたのだ。

その振りようは、映画試写会の上手から登場するアイドルのようであった。

ただ、アイドルとは違い、笑顔に嘘はなかったと思う。

アイドルに「今、付き合っている人はいますか?」と問うと、

5割9分ぐらいが「いないです。誰かいい人いませんか?」と答える。

「その条件限定だったら俺がいる!!」と考えるのは私だけではないだろう。

それに対し、「ごめんなさい!」とアイドルが答えるぐらい、

とっても驚いたのであった。

でも、とっても嬉しかったのであった。