ポロリ

キュウリ味のコーラが発売されるらしい。

きっと、買わないだろうな。

「忙しさ」というものは、私のどこかに蓄えられているコーラを、

少しずつ少しずつシェイクしていく。

平静を保ちつつあったコーラは、生徒の呼び捨てによって激しくシェイクされた。

そして、次の一言に蓋は開けられた。

プシューと音のように、私の口からは、言ってはいけない言葉が放出された。

その言葉は、小さな放物線を描き、すぐに消えると思われた。

しかし、近くにいた生徒は、さらに蓋を開けた。

この生徒に罪はない。

待てーと言われて待たない犯人と同様に、

いけない言葉を聴いたら広めてしまっただけであった。

反省すべきは、私である。申し訳ない。

幸いなことに、後ろにいた講師が機転を利かせ、

吹き出たコーラを少し飲んでくれたのだ。

ナイスフォロー。ありがとう。

蓋は、かたくかたく閉めて置かなければいかないと思った。