試合
【バスケットボール】
相手の籠に何回ボールを通すかで勝敗が決するスポーツ。
結果が重要なので、背や個人のスキルだけで勝負が決まることはない。
【四捨五入して三十路のバスケットボール】
25歳を過ぎ、29歳が終わるまで四捨五入と言う言葉は、メモリーから削除される。
しかし、30を過ぎた瞬間、ゴミ箱より再び戻される。
「あいつ、何一生懸命やってんの!?」みたいな若者的考えはなく、
籠にボールを通すことに必死で生きている。
体験人数を競う学生のように、ひたすらゴールを目指す。
しかし、試合が終わり、食事になると体験人数を競ったりする。
【9月16日18時半 深沢体育館】
3チームによる総当たり戦。
新品のユニフォームにテンションMAXのチームが一つ。
それを冷静に見守るチームが二つ。
実力は、残念ながらテンションとは反比例の関係。
【自分のチームの結果】
1勝1敗。
自分は、1勝側にいたため、「もう一つもオレがいれば」という自己満足で気持ちよく終わる。
【気付いたこと】
■1本のシュートが、試合の流れ・人の気持ちを変える。
残り3分半ぐらい。
点差は6点。
高さ的に劣り、得点力に欠ける我がチーム的には重い差。
正直、自分は半分試合を諦めていた。
正確に言うと、後半開始から諦めていた。
メンバー的に無理だろうなと思っていたからだ。
しかし、凹凹な2-1-2が意外に機能。
だから、6点差でも半分しか諦めなかったのだ。
完全素人の先輩がねじ込んだゴールは、そんな私の半分を一瞬にして消し去った。
試合に出ている・出ていない関係なく、チーム全体が上がった。
■流れは、結果を生む。
残り1分。
点差はなし。
私の手から、唯一の女子にパスが渡る。
点の欲しい時に、私が1対1を仕掛けず、パスすること自体珍しい。
フリーな女子が放ったシュートは、とても綺麗な放物線を描いた。
上手くかけない2次関数のグラフが、あんなに綺麗に書けたら数学もっと楽しいかもしれない。
女子得点2倍ルールにより、一気に6点差がつく。
綺麗な放物線は、相手に止めとして綺麗に突き刺さった。
■自分が点を取らなくてもいい。
完全犠牲になる気はないので、魚住の境地には達していない。
ただ、今までの「ひとりよがり」な自分には気付いた。
自分がガードをやる気持ちでやればいいのかもしれない。