見えない自由が欲しくて、見えない銃を打ちまくる

そんな世界があることは知っていました。

そんな世界に快感を感じる人達がいることも知っていました。

しかし、それは女性だけが出会うものだと勘違いしていました。

夜の公園、寒い夜、コートを羽織った男、そして一人歩きの女性。

これらの条件がそろって始めて成立するものだと思っていました。

朝の道路、心地よい気候、少し小汚い格好、そして自転車に乗った私。

この条件で成立してしまいました。

そうです。露出狂です。

用賀-二子玉川間を颯爽と自転車で走っていた私の20m先に、

ホームレス風な男が見えました。

その男が、突然、道路のほうを見て立ち止まりました。

その時は、ちょっと不思議な光景だなぐらいに思っていました。

次の瞬間、私は目を奪われました。

奪われなくて良いのに・・・。

男は、道路に向かい、ズボンを下ろし、下半身を露にしたのです。

いろいろな可能性が頭によぎります。

一瞬で、CPUは100に・・・。

もしかしたら、ドッキリカメラ?

いやいや、放送できないだろ!

と言う事で、この可能性はなし。

もしかしたら、こんな所で立ちション?

可能性大!

と言う事で、男の後ろ側を通る事に決めました。

しかし、通り過ぎた後、ここは謎の心理なのですが、

本当に立ちションなのかどうかを調べたい衝動に駆られました。

後ろを振り返ると、男はまだ露でした。

そして、すぐに彼の銃は、彼の満足顔と共にズボンの中にしまわれました。

・・・???

そこで、初めて彼が露出狂だと気付いたのです。

なぜか、TrainTrainが頭の中に流れてきました。

彼は、普通の人は欲さない、見えない自由が欲しくて、

普段は見えない銃を道路に向けて撃ちまくっていたのかもしれない。

見えない自由が欲しくてー、見えない銃を打ちまくるー♪