言って欲しい

木曜日、ある所に行き、ある事をしてもらいました。

その結果、ある一言を言ってもらいたくなりました。

そこに山があるから登るように、これをしてもらったら、

この一言をもらいたくなるのです。

でも、決して自分からは言いたくないのです。

タモリさんならきっと言ってくれるのだろう。

そう考えながら、仕事に行きました。

早速、女子の生徒が私を見てこう言いました。

「先生、何か変わった?」

待ってました。

むしろ、待ちくたびれましたよ。

(13巻あたりの神の台詞から抜粋)

「あっ、コンタクト。」

・・・。

違う・・・もうちょい上。

この時マサキは、胸ばかり見られる女の子の気持ちを理解するのであった。

マサキは、乙女理解度が1上がった。

しばらくして、他の女子生徒が来て、あからさまに私の顔を見て、

「あっ!」

と声を上げた。

やっと、言ってもらえる・・・心の期待感はピークに達した。

ポケットの中で大きな硬貨の感触がした気持ちと一緒だ。

「顔、変わった?」

ゲーセンのコインだった。

無理、変わらない。

他の女の子が、

「違うよ、おでこが広くなったんだよ。」

おしい。というか、それが事実なら心に留めておいていただきたい。

「あっ、眉毛が細くなったんだ。」

事実だが、そこまできてなぜ正解がいえない・・・?

結局、

「髪を切ったんです。」

と自ら言ってしまいました。

なんか、うけなかったギャグの面白所を説明した気分。

そんな自白を無視して女子生徒たちは、

「整形!整形!」

と喜ぶのであった。