判断ミスをする男

13時からサッカーin仙川。

仙川には毎回自転車で行くことにしていた。

自転車で行くには少々遠いが、

電車で行くにはひどく面倒くさい。

同じ世田谷区なのに、2回も乗り換えなくてはならないのだ。

一つの書類なのにたらい回しにされる市役所の気分と似たようなものだ。

だから、自転車で行っていたのだが、

今回はパンクと言う自転車ならではの病魔に冒されていたのだ。

私の自転車、仮にチャーリーとしよう。

高校2年生の頃に購入し、ずっと乗っているわけだから、

今年で10周年記念と言うことになる。

触るもの皆傷つける10代と同じように、

行ける所皆自転車で行く10代・20代を過ごしてきた私所有のチャーリーは、

走行距離が、相当なものになっているはずだ。

え〜レモン・・・何個分だろ・・・?

そして、ビタミンCの足りないチャーリーは、

とうとう病魔に冒されてしまうのだった。

そう、これは私とチャーリーの感動の物語である。

・・・。

さて、話を戻して、今日はタクシーという社会人ぶった手段を講じたのだった。

久し振りのサッカーに興奮気味の私は、12時に出発してしまう。

ここが判断ミスだった。

タクシーに乗った私はガラスの靴を忘れてしまう。

・・・。

タクシーに乗ると、小雨が降り始めたのだ。

あきらめないことを安西先生から学んでいる私は、

いつか降り止むことを信じ、仙川にむかう。

しかし、雨は強さを増すばかり。

とどめとばかりに友人から、「今日は確実に中止だね。」と言うメール。

タクシー代2700円。

このお金でチャーリーの病気を治してあげればよかった・・・。

そう、これは私とチャーリーの感動の話である。