奴は強い

我が教室の強烈キャラとして、シンデレラと王子は君臨している。

シンデレラは、基本的にはしっかりした子だ。

自分の進路に関しては、物凄く現実的に受け止め、

目標に対し、しっかり努力している。

ただ、たまに仮想現実的に受け止めてしまうところがあるだけなのだ。

発言や行動は、面倒くさいと思わせるものが多いが、

彼女のイタサを好意的に見れば、かなり面白いと感じられる。

問題は、王子だ。

今、王子から連想するものとしてハンカチが挙げられるが、

彼にハンカチを渡してはいけない。

「今日は、マイクロミニだから、パンツは履かない!」

と言うぐらい間違えなのだ。

確実に寒さが襲う。

寒さの後には、怒りが襲う。

心に仮想大賞の審査員が一気に繁殖し、

怒りバロメーターのスイッチを押しまくる。

規定の20点では足りないのだ。

まぁ、笑いのセンスがないだけなら、まだ寛容的な扱いができる。

一番の問題は、なんか女々しいのだ。

女の人を悪く言いたいわけではない。

だが、この言葉がぴったりなのだ。

女々しさの例は、挙げると気分が悪くなるのでやめておく。

唯一、メメ王子を見ていて面白いのは、

彼が行為を抱いている女の子が近くにいる時である。

必死で笑いを取ろうと努力を始める。

冷やし中華、はじめました。」

私は、心でつぶやく。

冷やし中華戦隊メメレンジャーのお気に入りは、おそらく2人いる。

彼の笑い自体は、人をからかうものなので、

決して笑いは取れない。

笑えるのは、2人のスルー具合なのだ。

ちょっと乗って、すばやく放す。

イメージ的に言うと、リフトは一緒に乗るのだが、

一番高い所にきたら、蹴落とす感じに近いだろう。



こんな王子だが、苦手なものが一つある。

それは、シンデレラ・・・。