海賊とよばれた男 上

多分、この本好きだなって思っていたんです。
でも、上下巻で500ページ以上あるから、
ちょっと読むのに時間がかかるなと考え、
少し控えていたのですが・・・。
我慢できへんかった・・・ということです。

「黄金の奴隷たる勿れ」

社長しか考えちゃいけないものなのかもしれない。
一社員が、偉そうにこんなこと思っちゃいけないかもしれない。
ただ、格好いいよな。
目の前の生徒のために、本当に必要なことを伝える。
以前の仕事では、生徒様の勉強時間を確保するために!
とか言って、提供しているものは本当にひどいものだった。
授業内容がひどいというわけではない。
それなりのものは提供していた。
講師のみんなはとても頑張っていた。
ただ、授業のレベルが、数十万もの価値があったとは言えない。
さらに、お客様にいっている、1講師に対しての人数を守れなかったり、
予定を自由に組めると言いつつ、振り替えを頼んだり、
時間を確保しても、質を確保できない体制だった。
しかし、今は自信もって提供できるもの。
道筋がはっきり提示できるもの。
そういったものが揃っている。
黄金の奴隷にならずに、生徒と接せる気がしている。

「士魂商才」

「武士」自体、見たことないし、会ったこともないから、
実際がどういうことなのかよくわからないが、
曲がったことはせず、綺麗ごとかもしれないが、
世のため、人のため、働ききたいと思う。

「なあ、とことんやってみようや。わしも精一杯応援する。
それでも、どうしてもあかなんだら・・・一緒に乞食をやろうや。」

ここまで応援してくれる人がいる。
ここまで応援される魅力がある。
とことんやる。
この気持ちが継続するかはわからないが・・・。

「銀行家は立派な商人を援助することが使命です。」

現在、こんな考えを持っている銀行家はいるのだろうか!?
銀行家の知り合いがいないので、なんとも言えない。
ただ、今まで接してきた大学生で、
銀行を志望していた人の中に、
ここまでの想いを持っていた人なんていなかった。
「安定」のイメージが、銀行にあるのだろう。
そりゃ、考えもたないよな・・・。

「無償でもって国家に奉仕したい。」

国のことを考えて決断していく姿が、
この小説の主人公は抜群にかっこいい。
その想いが、心の底からでているもので、
実際に行動に移している。
どこかの社長とは大違い。

胸の名札に「宮部」と書いてあるのが見えた。

うまいよね。
まんまと、喜んでしまったよね。
永遠の0」からの・・・ってやつね。

「兵隊さんたちも命を的にして日本のために戦っています。
商人も日本のために戦う所存です。」

職業とか、身分とか、性別とか、何も関係ないよな。
要は、想いだけ。
自分も、大きなもののためになれるはずだよな。

数日後、海軍から、日章丸が戦没したという報せが届いた。

ワンピースのメリー号思い出しました。