長でなくても、信頼を得ることはあるもんだ

三者面談の担当が、先生で良かったです。
ん?
正直、予想していなかった始まりでした。
保護者会のアンケートには、マイナスなことが書いてありました。
完全に身構えて面談に入ったところ、
笑顔でそう言われ、不意を付かれました。
「先生にだけは話せるんです。」
生徒のお母さまから言われました。

どういう意味なのかわかりませんでした。
生徒は、ある時期から人と話すのが苦手になったそうです。
猫をかぶる癖がついたそうです。私には、普通に話せるそうです。
そう言われ、本当に申し訳ない気持ちになりました。
私は、薄々、そのことに気づいていたからです。
気づいていたのに、手をうたなかったからです。
結果、移籍になりました。
新しいところで関係を築かないといけないけど、大丈夫?
私は、そう聞きました。
大丈夫です。最初から猫かぶればいいので。
生徒は、答えました。
私は、すごく悲しい気持ちになりました。
残り数日ですが、やれること、伝えられることはあるはずです。
こんな自分でも、心を開いてくれる生徒、保護者様がいることに感謝です。